食としつらい、ときどき茶の湯

ふつうの暮らしをちょっとよく。背伸びしないで今日からできる、美味しくて心地よい暮らしのヒントを集めています。

家をつくろうとする方・つくられた方の傍で、 家 人 暮らしを永年見守り続けた 元・建築設計事務所 広報担当から
日々の暮らしを見つめるヒントをお届け。家の捉え方、 暮らしの向き合い方を見つけるきっかけになれば嬉しいです。

ことばと器

今日、ちょっと嬉しいことがあった。

何気ない仕事のメールのやり取りでお返事をくださった方が、「ことば選びが美しいからメールをいただくと嬉しくなる」と書き添えてくださったのだ。ちょっと書き添えてあっただけだけど、大いなるお世辞や気遣いかもしれないけれど、でもやっぱり、心が浮き上がるほど嬉しかった。「届いた!」と思った。

手紙やメール、端的に要件が伝わるのがまず第一ではあるけれど、相手の方にそれを”何色”と感じ取ってほしいかなんてことを日頃考えているものだから、それが相手がキャッチしてくれたような気がしたのだ。

 

同じ中身でも、そこにどんな印象をまとわせるか。
それって、料理の盛り付けに似ている気がする。

「味が美味しい」ことはもちろん重要だけれど、それをどんな印象・どんな気持ちでいただくかは味の行き先を決めるようなところがある。だから、盛り付けは大事なのだ。器も、しつらいも、大事なのだ。

 

そう考えると、繋がっているなぁ。
ことばと、器。ことばとしつらい。インテリア。どうやら私はこの辺りにとても強い関心があるようだ。

けんちん汁と、漆の器・漆の塗り箸