食としつらい、ときどき茶の湯

ふつうの暮らしをちょっとよく。背伸びしないで今日からできる、美味しくて心地よい暮らしのヒントを集めています。

家をつくろうとする方・つくられた方の傍で、 家 人 暮らしを永年見守り続けた 元・建築設計事務所 広報担当から
日々の暮らしを見つめるヒントをお届け。家の捉え方、 暮らしの向き合い方を見つけるきっかけになれば嬉しいです。

おばあちゃんの誕生日に。

おばあちゃん94歳のお誕生日。

これまで仕事ばかりで顔を出すこともままならなかったことを猛省し、茶懐石の点心風お昼を用意して会いに行ってきた。

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近頃 外食がむずかしくなってきたので ちょっとでも特別感を味わえたらというこちらの気持ちが読めたのか、「お店より素敵だね」とおばあちゃん。孫がつくってくれたから、とお米一粒ひと粒まで 大事に丁寧に食べてくれる姿に胸にこみ上げるものがあった。

少なめに 柔らかめにと思っていたのに、量も多かったしあれもこれやや固め。味も量も加減もおばあちゃんには決してちょうどいいものではなかったけれど、「孫がつくった」こと自体を丸ごと受けとめ、いただこうとするおばあちゃん。食事って、つくる側が喜ばせるだけじゃなくて、いただく側が喜ばせるということがあるんだなぁと思い知らされた。

料理はまさに"お粗末さまでした"なんだけど、気持ちのやり取りのある素敵な食事タイム。「いただき方」、大事なんだなぁ。